【家庭教師と塾講師】バイトだとどっちが稼げる?労働条件から給料までを徹底比較

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家庭教師と塾講師は常に人気のある【教育系の高時給バイト】です。今回はこの二つのバイトを徹底比較してみました。はたしてどのような違いがあるのでしょうか?

また、自分にはどちらが向いているのか、それぞれのメリット・デメリット等を未経験者の方にも分かりやすく解説しています。

これから家庭教師か塾講師のどちらかで働くにあたり、自分にぴったり合ったやりがいのあるほうを選びましょう。

家庭教師と塾講師バイトはどんな仕事?

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家庭教師バイトの特徴

家庭教師バイトは多くの場合、生徒宅でマンツーマンで複数教科の指導にあたります。

生徒の学力やペースに合わせて教師独自のカリキュラムによる授業を行い、普段の勉強や受験勉強をサポートしたり、小学生などに勉強の楽しさを教える仕事です。

塾講師バイトの特徴

塾講師バイトは個別指導、グループ指導、集団指導の塾があります。

最近増加の傾向にある個別指導では1~3名程度、集団指導では20名ほどの生徒を指導する場合もあります。多くは複数教科の指導を行っています。定期テストや志望校への対策など主に点数を上げるような仕事です。

MEMO
  • マンツーマンで生徒と楽しみながら学ぶのが家庭教師
  • 大人数に対してバリバリ勉強を教えて成績を上げるのが塾講師

時給は?家庭教師バイトと塾講師バイトどっちが多く稼げるの?

1893記事画像時給

塾講師の時給は、家庭教師にくらべ若干低くなります。平均して時給1200円前後です。(給与は一コマ単位での記載が多いので、良く確認しましょう)

家庭教師は違う生徒の家に行き、その生徒のためだけのオリジナルの授業を行います。家に教師の側が出向く分だけ、給料が高くなります。

また、塾講師のアルバイトの場合は、給与が発生するのは授業時間だけで、授業前の準備時間や授業後の残業時間やその間の仕事は労働時間に含まれないことが多く、給料を実働時間で割ると時給数百円だったという事が多々あります。

その点家庭教師は拘束時間が短く、授業以外にかかる時間というと通勤時間くらいです。個別指導の塾講師と比較すると時給は1200円~2500円とぶれはありますが家庭教師の方が高くなります。

ただし家庭教師は塾講師と違い、一つの校舎に行き、授業を何個も持つことができず、生徒の都合により授業が変更となる可能性もあるため、トータルでどれだけの月収を得る事ができるかは、生徒を何人受け持つかによって変わります。

その点塾講師は毎週決まった曜日と時間に授業があり、生徒が欠席しても収入は変わらないので安定しているといえるでしょう。

服装の自由度はどちらが高い?

服装の自由度はどちらが高い?

家庭教師の場合、清潔感のある服装であれば特に制限などはありません。しかし、あまりにも奇抜な服装や肌の露出が多い服装は控えてください。常識の範囲内ということで。

注意

塾講師の場合はスーツ着用を義務付けている会社が多く、私服勤務が可能な塾の場合であってもオフィスカジュアル程度の服装を求められます。茶髪やピアスがNGの塾も少なくありません。家庭教師よりも服装については厳しい基準がある場合が多いでしょう。

カテキョとジュクコー指導方法の違いは?

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指導方法においては家庭教師と塾講師、どのような違いがあるのでしょうか。

働く前の研修について

まずは指導を行う前にどちらも家庭教師派遣会社や塾会社による研修があります。どちらの場合でもしっかりとした研修を受ける事が出来ますから、安心して指導に臨むことができます。

また、塾講師の場合は採用されると仕事が始まることが確約されていますが、家庭教師の場合は指導する子供が決まる前に研修を受けることも多々あります。もちろん研修の時給は発生するのですが、研修を受けたからと言って仕事が確実に入るとは考えてはいけません。

家庭教師と塾講師の指導スタイルの違い

家庭教師は通常マンツーマンでの指導を行います。稀に兄弟一緒に同時指導というケースもあります。

これに対して塾講師の場合は、多くの場合教師一人に対して、生徒が数人の集団で学習するという指導スタイルになります。生徒の数は様々で、多い場合は20名を超えるクラスもあります。

最近は少人数制の個別指導塾も増えています。一人一人の生徒の進み具合に合わせて教えていくことができる点では家庭教師と通じるものがありますね。

タウンワークの塾バイトの記事にて、実際に塾バイトをされた方の「個別」「集団」の比率をアンケートで取っていましたが、個別指導が若干多かったです。時代は個別へとシフトしていくのでしょうか。

家庭教師と塾講師の教材と指導カリキュラムについて

塾講師は、常に塾のテキストを塾が用意したカリキュラムに沿って使い指導を行う必要がありますが、家庭教師は学校のテキストをメインに進めていくことが多いです。

普段から使い慣れている教材を使用することで、生徒の特に勉強が苦手な生徒への指導は比較的やりやすくなると思われます。

MEMO

家庭教師は個人に合わせたオーダーメイド感のある指導が必要になるのに対して、塾講師は働く塾の方針に合わせて指導する必要があります。

勉強できない子に対する家庭教師と塾講師の指導方法の違い

家庭教師や塾に通う子供の中には受験対策や予習復習ではなく、そもそも勉強ができない子も多くいます。家庭教師と塾講師ではこういった勉強のできない子供に対する指導方法も違っています。

勉強できない子に対する家庭教師の指導方法

家庭教師の場合、一対一の指導になる為、生徒がどこから理解できなくなっているのか、遡って指導する事ができます。生徒にとっては、その場しのぎの勉強ではなく「分からないところが分かるようになる」という大きなメリットがあります。

家庭教師にとっても生徒の理解できていないポイントを探すのは簡単ではありませんが、勉強できない子の指導ほど伸びしろが大きくやりがいもあると言えます。また、集団行動が苦手な子供も多くいることを理解しておきましょう。

勉強できない子に対する塾講師の指導方法

塾講師の場合、複数の生徒に同時指導を行うため極端に勉強のできない生徒は更に後れを取りがちです。

講師側は同僚や上司に指導に関して相談しやすく、そのような子供の指導経験がある上司がいればより具体的なアドバイスを受ける事も可能でしょう。

上司によっては授業後に補講を行ってくれる人もいるでしょう。指導する側の人数も多くいるので職場全体で協力して全ての生徒の成績が上がるように試行錯誤します。

家庭教師と塾講師の労働条件はどれくらい違う?

時間外労働の有無に関しては時給の比較で既に触れましたが、塾講師の場合は保護者や勤務先の塾への報告書の作成等、授業以外に事務的な業務も多いうえ、授業以外の残業に給与が発生しない場合や、発生した場合でも非常に低い時給設定であることがほとんどです。

注意

実働時間で給料を割ると時給が最低賃金を下回ることもあり、ブラックバイトと呼ばれる環境の職場も存在します。

家庭教師と塾講師の雇用形態の違い

家庭教師の場合、個人契約でなければ業務委託契約である場合がほとんどです。一方、塾講師の場合は正社員やアルバイト、パートなど、勤務先と直接雇用契約を結ぶのが通常ですが、業務委託契約を結ぶケースもあります。

残業代の支払いなどを行わない為に業務委託契約を結ぶ塾も存在するので契約の内容には注意しましょう。

職場環境は大きく異なる

家庭教師は生徒の自宅で、塾講師は塾校舎で指導を行いますが、職場の環境にはどのような違いがあるのか比較してみましょう。

同僚や上司、生徒の人数の違い

家庭教師は生徒の自宅で授業を行うことが一般的ですが、塾講師は指導塾に出勤して授業を行います。そのため同年代のバイト仲間をはじめ、先輩や上司など、他者と一緒に仕事をする環境の塾講師の方が交友関係が広がると言えるでしょう。

生徒のタイプは塾の場合多種多様です。特に集団指導の場合は色々な生徒がいるうえ、学力にも差があります。

家庭教師の場合も様々で一概には言えませんが、勉強が苦手なタイプのお子さんや集団指導が向いていないお子さんのケースが多いです。家庭教師派遣会社に登録さえすればセンターが条件の合いそうな生徒を紹介してくれるので、自分の学力レベルに不安を感じる方には安心です。

保護者に対する関わり方

保護者に対する関わり方も家庭教師と塾講師では大きく違います。
どちらも保護者対応は仕事の一つですが、自宅にあがる家庭教師の場合は良くも悪くも保護者との繋がりが強くなります。家庭によっては送迎や夕飯の誘いなどを受ける教師も多いようです。良好な関係を築く事ができれば問題はありませんが、その分教師に対する期待や責任も大きくなってしまう場合があります。

塾講師の場合は家庭教師に比べて直接保護者とやり取りを行うことは多くありませんが、保護者対応が発生した際は、クレーム対応であることが多いです。
どちらの場合も教師本人では対処が難しいような問題は、家庭教師派遣会社や勤務先が対応します。
保護者との関係で悩まれている方はこちらを読んでみてはいかがでしょうか。

あなたはどちらに向いていますか?

塾講師は入ってみないと、細かな対応が分からないので若干不安になりますが、授業の予定自体は常にある為、安定性は高い傾向がありますね。

家庭教師は生徒を紹介してもらうことで業務開始となりますので、少し開始までタイムラグがあります。ですが掛け持ちも条件によっては容易なため、月収ベースでみると家庭教師に分がありそうです。

塾講師経験者が家庭教師をはじめる為に家庭教師派遣会社に登録するケースも多いようです。経験をそのまま家庭教師として活かす事ができるので、すぐに活躍できるというメリットがあります。

また、一人で働くという事が、向き不向きを大きく変える要因となりそうですね。同僚の存在は困った時や悩みを相談する時に非常に力強いと思います。家庭教師を行う際は派遣会社との連携が重要になりますので注意しましょう。

かんたんな表にまとめていますので、参考にしていただければと思います。

違い 塾講師 家庭教師
勤務先 塾(駅前など) 生徒宅(駅近辺からバス通勤など様々)
指導人数 複数(個別指導塾の場合1対1) 1対1が基本
給与 時給換算平均1200-1500円。(1コマ記載の場合が多い為) 時給1200-3600円
使用テキスト 指定の物 学校の教科書や自由な参考書
勤務時間(拘束時間) 授業の前後に事務作業がある為+30分程 指導時間のみ
職場関係 同僚に講師・教務課在籍 個人(教務課のサポートあり)

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