お子さんに学校以外での学習を考えた時、塾に通わせる方がいいのか家庭学習用に教材を用意した方がいいのか考えますが、塾に通わせることのデメリットを強く感じる親御さんも多く、家庭学習から始める方が増えています。
そこで次に選択肢として出てくるのがペーパースタイルの教材にするか?それともタブレットを用いたタブレット学習にするか?
時代の流れとともに自然とタブレット学習を考える方も増えているのですが、そこで色々と調べてみると出てくるのが「タブレット学習のデメリット」です。
利便性はペーパースタイルの学習法より高いのですが、しかしタブレットを使用することによる危険性ももちろんあります。
結局、塾に通わせる場合でもペーパースタイルの学習法を取り入れる場合も、そしてタブレット学習を始める場合も「子どもに学びの環境を与える」ことが目的です。
タブレット学習の利便性を考えてもデメリットが多いと本来の目的は果たせません。
そこで今回、タブレット学習を始めようと考えている方に本当にタブレット学習はデメリットの方が多いのか?結局、昔ながらのペーパースタイルで自宅学習を始めたの方がいいのか?
タブレット学習のメリット・デメリットを調べてみました。
タブレット学習ってどんな教材なの?
タブレット学習とペーパースタイルの学習法の大きな違いは、問題用紙に直接書き込むスタイルか、タブレットを用いて学習するかにあります。
学習内容に関して大きな違いはありません。学年ごとにその時学ぶ範囲内、それ以上のワンステップ上の内容を少しずつ取り入れ予習していく教材もありますが、タブレットでもペーパースタイルの学習法でも学習内容や範囲に大きな違いはありません。
もちろん英語に特化した教材は英語に力を入れていくために英語に絞った教材ですが、多くの科目を学べる教材の学習内容に大きな差はありません。
やはり大きな違いは何に回答を書き込んでいくかです。
ペーパースタイルの学習が主流だった頃は比較するものがなく、教材の少しの違いを考えて教材選びをしていましたが、今大きく異なる違いを持つペーパースタイルとタブレット学習があるので正直親としてどちらがいいか迷います。
タブレット学習のメリット・デメリットは?
タブレット学習には多くのメリットがあります。
- 子どもが楽しみを感じられるから学びの時間が増える
- 塾に通わせる手間が省けるから効率性が上がる
- その場で問題の回答が出るから一人で完結できる
- タブレット内で記憶してくれるから復習しやすい
タブレット学習のメリットですが、普段学校で使用するペーパーではなく、端末を使うことができるので勉強の中に楽しみを感じられます。
またこれは家庭学習のメリットですが、塾に通わせるために送迎が必要であったり、子ども一人で通える場合も行き帰りの時間も必要なのでトータルの時間が長くなります。
でも家庭学習なら移動は不要です。勉強しようと机に向かって、勉強が終わると食卓に行きすぐにご飯が食べられます。
何より親としても助かるのはタブレット教材は問題を解くとその場で解説してくれます。
そしてタブレット学習の強みですが、タブレット内が学習を記憶してくれるので苦手科目や苦手や問題がインプットされ復習の効率が上がります。
方や、タブレット学習にはデメリットももちろんあります。
- タブレット=遊べる端末なので使い方によっては遊びアイテムになる
- 視力低下のリスクが高まる
- 淡々と完結していくので理解力が低下する
タブレット学習を始めたいけど不安もあると感じている人はこうしたタブレット学習のデメリットを考えていると思います。
しかし極端にタブレット学習はデメリットが多いからペーパースタイルの学習法を選ぶと、お子さんに合わないなどの問題が出てきて本末転倒です。
タブレット学習にはメリットもあり、その中でデメリットもあるので一つ一つしっかり理解して、取り入れるかの判断をしましょう。
タブレット学習のメリット
では、早速タブレット学習のメリットから見ていきましょう。
- 子どもが楽しみを感じられるから学びの時間が増える
- 塾に通わせる手間が省けるから効率性が上がる
- その場で問題の回答が出るから一人で完結できる
- タブレット内で記憶してくれるから復習しやすい
子どもが楽しみを感じられるから学びの時間が増える
子どもに学校以外での勉強の時間を確保するのって簡単ではありません。
子どもには子どもなりの言い分があります。
- 学校でも勉強している
- 宿題もしている
- 他の教材なんて必要ない
こうした気持ちは子どもなりにあります。でも家庭学習の必要性はたしかにあります。それは子どもの将来にもつながるからです。
でもそこで少し考えて欲しいのが、ペーパースタイルの学習法をプラスした場合、もしくは塾に通わせる場合、子どもの中ではすべての延長です。
学校で机に座り、教壇に立つ先生から学ぶ。そして紙に書いてメモする。大事な部分にはマーカーを引く。
この作業って学校でも、宿題をこなすためにも十分繰り返し行なっています。
そんな中でペーパースタイルの教材が追加される、もしくは塾に通わせることで全く学校の風景と似た環境が作られる…。
子どもだって何の代わり映えのない環境をなぜ増やすのか?そんな疑問から苛立ちも覚えますし、やる気を引き出すのも困難です。
こうした中でも何かしら楽しみに変えてくれるのは、やはり子どもが大好きなタブレットという端末です。
タブレットを手にして興奮しない子はあまりいないでしょう。それが学習用だとしてもタブレットを目にしたら触れたい!そんな衝動に駆られます。
また普段と違った環境で問題文が出てくるので自然と回答したくて頭を回し考えます。
入り口ってとても大事で、子どもにとってプラスの学習に関してタブレットを用いるのは大きな効果があるのです。
またそんな気持ちが高まるのも最初だけでしょう?と考えるかもしれませんが、タブレット学習を提供する会社は色々と試行錯誤、子どもに飽きを感じさせない工夫を凝らしています。
スマホゲームのデイリーミッションのように今日やる単元が出てきたり、RPGのようにステージ形式になっていたり…
頑張れば頑張るだけご褒美にゲームや景品がもらえたりと、常に取り組みたくなる楽しみを用意しています。
これはやはりタブレット学習からではの強みになるでしょう。
塾に通わせる手間が省けるから効率性が上がる
タブレット学習に限らず家庭学習のメリットですが、やはり効率よくプラスの学習ができるのは親としても子どもにとっても負担が軽減されます。
塾に通うとなると通わせる塾の場所や時間帯によって、親も1日のスケジュールの中に送り迎えの時間が必要になります。
子どもも移動して塾について初めて勉強の時間ができるのですが、子どもにとっては塾に向かうために出発した時間から拘束されています。
さらに授業を受けた後も家に帰り着くまで時間がかかります。
直接目の前に先生がいることは分からないことをその場で聞けるというメリットがありますが、他にも授業を受けている受講者がいると手を挙げるという行為を躊躇する子もいます。
またすべての受講者を完璧に管理することもできず、伸びる子は伸びるけど、一定でストップしてしまう子は、結局お金を時間をかけただけという結果になります。
こうした塾に通うデメリットをタブレット学習の効率性が高いというポイントで解消してくれます。
その場で問題の回答が出るから一人で完結できる
タブレット学習のメリットの中でも親も子も大きく感じるのが「一人で完結する」という点です。
親が管理時間が省けるから楽になるメリットは分かるけど、子どもにとってもメリットなの?と感じる方がいるかもしれません。
でもこの一人で完結できるタブレットの魅力は子どもにとっても学びやすい環境を与えています。
その理由として「親から教わることが嫌」こうした時期は必ず迎えるからです。
実際に学校に提出しないといけない宿題でも、親が頭を抱える理由の一つにもなるのが「間違いを指摘しても素直に訂正してくれない」というなかなか難しい壁があります。
先生の言うことなら素直に聞いているのに、両親が間違いを指摘すると聞く耳を持たない…これって子どもの成長の一つなので仕方ないことです。
でも親も時間を割いて教えているのに!とイラッとしますよね。結局その時間、何もしない時間に変わり効率は悪くなります。
タブレット学習は一つの問いに対して、回答するとその場で解説が入ります。今解いた回答だから子どももなぜその回答をしたのか自分なりのやり方があります。
でも違うと解説が入るとその場で理解しようと頭を回します。そこで素直に理解して間違った原因がわかるので、次の問題にシフトできます。
ちなみにこれはペーパースタイルの学習においてのデメリットも解消しています。
ペーパースタイルは全問回答して、しばらくして正解、不正解が返ってきます。正直子どもにとってはなぜこの回答にしたのか記憶は薄れてます。
回答の文字だけをみて、なんとなく理解できても同類の問題が出てきたら正解に導けるかと言われるとそうではありません。
即座に回答が分かり、それを解説してくれる端末があるのは子どものスキルアップにも繋がりますし、親の負担軽減を考えてもメリットです。
また、親兄弟から指摘されるのを嫌がる時期に差し掛かっても、素直に解説に目を向けられるタブレット効果は高いと思います。
タブレット内で記憶してくれるから復習しやすい
ペーパースタイルの教材は一度記入してしまうと、同じ用紙を繰り返す使用することはできません。
その点、タブレット学習は何度も繰り返し同じ問いを空白のまま行うことができます。
さらにタブレット学習を行う中で、間違いの多い問いに関してタブレット内が記憶するシステムを導入している教材もあります。
苦手分野は繰り返すことが1番です。親もお子さんが算数の中でも文数が苦手なのか?因数分解が苦手なのか?全てを把握するには時間をかけて管理しないといけません。
その点、タブレット内で分析してくれると、復習の際に苦手分野をピックアップしてくれるので簡単に答えられる問題はなしにして苦手分野に絞った復讐ができます。
結果的に国語も算数(数学)も理科も社会も英語もトータルでバランスよく成績を上げられるようになるので、家庭学習に求めるスキルアップを叶えてくれます。
タブレット学習のデメリット
タブレット学習って危険性が高く、結局子どもの学力アップには向いていない教材だと考えていた人も改めてタブレット学習のメリットを理解するとタブレット学習も悪くないかな?そう感じていると思います。
たしかに間違いではありません。タブレット学習が普及しているのは、やはりメリットがあるからです。
しかし”じゃ、早速始めよう!”とスタートを切るのは少し危険です。
利便性が高いだけ、使い方・取り入れ方を誤るとタブレット学習のデメリットだけを感じてしまう結果になります。
- タブレット=遊べる端末なので使い方によっては遊びアイテムになる
- 視力低下のリスクが高まる
- 淡々と完結していくので理解力が低下する
このような点からタブレット学習にデメリットを感じている人が多いと先述しました。
ではどれだけ悪影響になるのか?メリットを活かすための予防策はないのか見ていきましょう。
タブレット=遊べる端末なので使い方によっては遊びアイテムになる
子どもにとってどの世代でもスマートフォンやタブレットは楽しみがいっぱいの娯楽アイテムです。
やはり遊べるアイテムと認識します。タブレット学習の中には専用のタブレットがなく、自宅にあるタブレット中にアプリをインストールして使用する教材もあります。
すると、勉強するためにタブレットを子どもを託しても、実際はタブレット内のアプリで遊んでいる…なんてケースもある多々あります。
タブレット学習を選ぶポイントにもなりますが、専用のタブレットがある教材を選ぶのは重要ポイントの一つです。
自宅にあるタブレットにアプリをインストールして子ども一人の時間を与えると、やはり子どもは楽しい方を優先します。
この問題を解決するためにはお子さんに強く言い聞かせる必要があるのですが、大人だって端末を手にするとよそ見することはありますよね?
子どもはその何倍も楽しみ優先に考えます。勉強しているはずの時間が遊びの時間に変わってはアプリをインストールするためにお金を払っているだけになってしまうので、遊び感覚にならないためにもタブレット学習を始める場合は専用のタブレットを用意している教材を選びましょう。
視力低下のリスクが高まる
タブレット学習のメリットを理解しても、親としては視力低下のリスクを考えます。
たしかにタブレットを長時間利用することでブルーライトの影響は受けます。
でも小さなサイズの親のスマートフォンをみて時間を潰すよりはリスクは低いですし、タブレット学習の時間をしっかり決めていたら、視力低下はそれほど気にするほど大きな問題ではありません。
また派手な装飾でなければリスクも抑えられますし、タブレット学習を選ぶ基準でシンプルなデザインの教材を選ぶだけでも不安要素は拭えます。
お子さんの生活の中でタブレット学習以外に視力低下のリスクが高まるアイテムはないかと考えると、きっとひとつは何かしら思い当たるものはあると思います。
そのアイテム利用をタブレット学習に切り替えることで、実は視力低下のリスクを軽減されることはできると思いますよ。
淡々と完結していくので理解力が低下する
タブレット学習を取り入れることで、紙に書く習慣がつかないというデメリットがありますが、この点に関しては今後の時代を考えるとエコにもなるので間違いなくペーパーレス化は進んでいきます。
紙に書くことも大事ですが、タブレットにも直接書き込めるので、大きなデメリットとは感じていない方が多いようです。
それよりもタブレットのデメリットとして感じているのが淡々と完結していくことによる理解力の低下です。
タブレット学習では瞬時に丸つけができるのでスムーズに勉強が進みます。その分考えて解くといったことが疎かになりがちになってしまいます。
でもこれをデメリットと感じるから人それぞれ違います。一つの問題に数十分かける、そして答えて回答を待つというのは解ける問題数が減ります。
そこで気疲れしてしまうと、今日はここで終わりと学習時間の短縮にもつながります。
個人的には淡々とスムーズに進められるのはメリットと考えていいと思っています。
タブレット学習には苦手分野をインプットしてくれる機能もありますし、教材によっては苦手分野にチェックを入れるシステムを導入しています。
同じ問題に時間をかけるよりは苦手と感じるものは後からでも何度も繰り返し学べる環境が用意できるので、淡々とスムージに学習が進められるのはデメリットとして考えるのではなくてメリットも考えていいと思います。
タブレット学習を選んだ方がいい?
タブレット学習のメリット、そしてデメリットを見てきましたが、家庭学習を始める中が結局どちらがいいのか?
この答えを今回出す中で、ひとつ注意しておいて欲しいことはすべての人に当てはまるというわけではありません。
取り組み方、メリットの感じ方、デメリットを感じた上で除外したいと考える方はいます。
ただ、タブレット学習にはデメリットだけでないという点と、現代を生きる子どもにとってを考えるとタブレット学習の方が学びの時間は与えられると思います。
ペーパースタイルはどうしても学校の延長になります。子供としては宿題の量が増えたと感じます。
そこでこの教材はやってもやらなくてもいいと判断されてしまうと後回しになってしまいますし、無理にやりなさいと言っても子どもなりの言い分が出てきます。
またタブレット学習はペーパースタイルと違い、教材が溜まることはありません。追加の教科書が増えるだけでやる気をなくす子もいます。
その点、タブレットという魅力的なアイテムは学習や勉強というイメージをなくしてくれます。
また普段、本当は先生に聞きたくても聞けない間違いもタブレットならプライベートな時間で周りの目を気にすることなく理解できます。
タブレットと学校の学習とのメリハリがつくのもタブレット教材のメリットです。
もちろん取り入れる前に注意しておきたいこともありますが、それはタブレット学習のデメリットを親が理解して予防策を立てておけば、リスクは軽減できます。
正直、学校での勉強に宿題、それ以外に勉強の時間を増やしてほしいというのは親の気持ちから出てくるものです。
そこでいかに子どもにストレスなくその環境を作れるかが最大のポイントになってきます。
こうして考えると危険性やデメリットはあるけど、取り入れ方によっては子どもに楽しく学びの時間を増やしてくれるのがタブレット学習の最大の武器だと思います。
タブレット学習にはデメリット以上にメリットがある
タブレット学習ってすんなり取り入れられるものではありません。
それはお子さんのすぐ傍で子どもにとってのタブレットって娯楽のアイテムだということを誰よりも1番分かっているからです。
そんなアイテムを増やすことで本当に勉強できるのか?
たしかに不安要素は多いと思いますが、タブレット学習を勧める教材の選び方や家庭内のルールを決めておけば遊びのアイテムだったタブレットがスキルアップのアイテムに変わるんです。
メリットとデメリットがあると、どうしてもデメリットの方に目を向けてしまいますが、一度タブレット学習のメリットを考えてみてはいかがでしょう。
結局取り組むのは子どもです。子どもの気持ちなるとタブレット学習を取り入れるのも、学びの時間を増やせるアイテムに変わると思います。