受験生への家庭教師が行うべき指導はどんな教え方なの?

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生徒が勉強を進めるなかで避けて通れないのが「受験」です。
受験の合否によって受験生の人生は大きく変わってくるといっても過言ではありませんから、受験生を教える家庭教師の先生の役割はとても重要だといえます。
受験を控える家庭教師はどのようなことを意識して受験生を教えればよいのでしょうか。

スケジュールを立てよう

受験生を教える家庭教師は、単に知識を教えるだけでなく、受験生の立場に立った効率よい指導が求められてきます。
一体、どのようなことを考えて家庭教師は受験生の指導に取り組めばよいのでしょうか?

進路は決まっているか?

教える上で、家庭教師がまず把握しておきたいことは生徒が希望する「進路」です。
生徒は将来、どのような職業に就きたいのか、どんな分野の勉強をしたいのかなど、話し合う機会を持つのがよいと思います。

勉強だけを教えるのではなく、一つの人間同士の付き合いとして親身になって考えることでさらに信頼関係が深まっていくこととなります。
また、生徒の希望する進路と現時点での学力を考慮したとき、受験すべき学校像や勉強方法が見えてきます。
目標地点を決めるということは何においてもとても重要なことと言えるでしょう。

受験までの残り時間は?

生徒の希望する進路が大まかに把握できれば、家庭教師は受験までどれくらいの日数があるのか計算し、
スケジュールを具体的に立てていくとよいでしょう。

そこでは生徒が志望校に合格するためにはどれくらいの勉強量が必要なのか、志望校に出題される問題のレベルはどれくらいかなど情報をまず徹底して集めます。

その上で合格から逆算した学習のスケジュールを立てることで、効率よく指導を進めることができるようになります。

苦手科目への取り組み

入試を突破するためには「苦手科目の克服」が重要なキーのひとつになってくるのは言うまでもありません。
受験は基本的に受験科目の合計点で合否が決まるからです。

仮にほとんどの科目で合格水準に達する点数をとれていても、1教科だけ低い点数しかとれなければ不合格になってしまう可能性が高まります。
その状況はできる限り避けるべきです。

苦手科目を克服する指導をするためには、徹底的に苦手科目をやらせるべきだと指導者は考えがちです。
しかしそれは時と場合によりけりで、基本的には、家庭教師は生徒の様子を見ながら焦らず指導を進めていくことが良いと思います。
なぜなら苦手科目は生徒からすると苦手意識が強いことから意欲的に勉強しようという気持ちにはなかなかなれないものだからです。

まずは得意教科を中心に指導を進め、自信がついた上で、例え1日のうち5分でも10分でも苦手科目を勉強できれば最初はよしとするのが良いと思います。
それを繰り返していくうちに、苦手科目を勉強することも習慣化し、徐々に苦手意識が払しょくされていくと考えられるからです。

苦手科目に対する苦手意識がなくなっていけば、意外と本来苦手だった科目が得意科目になってしまうことも少なくありません。
そのような状態に引き上げるためには、まずは家庭教師自身が焦らず、得意教科により生徒のモチベーションを高めながら、丁寧に教えていくことが必要なのです。

苦手科目を克服する指導術記事はこちら苦手科目を克服する指導術。得意科目を伸ばしてモチベーションアップ

得意科目の伸ばし方

受験生が得意科目を持っているといろいろな意味で有利だといえます。
なぜなら、得意科目で問題がスラスラ解けると自信が生まれ、前向きな姿勢で勉強に取り組むことに繋がりやすいからです。

生徒は得意科目については、ある程度効果的な勉強方法を身に着けていると考えてよいでしょう。
少し難易度の高い問題集の問題を解かせるなどして着実にレベルアップをはかれば、生徒の問題を掘り下げて考える力も高まり、成績も伸びていくことが多いです。

または、得意科目をもとに将来をイメージさせる話題を会話のなかに盛り込んでいくのも、得意科目を伸ばすために有効です。
というのは、生徒は得意科目に関することに興味と資質があることが多いからです。

例えば、英語が得意な受験生の場合、海外に携わる仕事に関心を示しやすかったりします。
そこでは海外で活躍している大学の先輩のことや、海外旅行で行った国の話などすると、興味を持つ可能性が高いでしょう。
得意科目に関することの興味や関心が高まれば、勉強意欲もますます増し得意科目の成績は伸びやすくなります。

以上のように、家庭教師は生徒の希望する進路を把握し、それをふまえて受験までに残された時間のなかでスケジュールを立てることが求められてきます。

入試を突破する上でキーとなる苦手科目の克服のためには、得意科目の学習も取り入れながら勉強へのモチベーションを維持しつつ、焦らず学習を習慣化させることが重要です。

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