学校の授業についていけない子供に対してどんな教育をするのが正しい?

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学校の授業は、数多くの生徒を対象にしているため、生徒ひとりひとりの理解度に合わせた内容を展開することは困難です。
もし授業についていけない生徒がいたとしても、補習をするくらいが関の山で、生徒が授業を理解できないまま放置されるケースが多発しています。

一方、家庭教師利用の場合、指導は基本的にマンツーマンで行われるため、家庭教師の対応によっては、生徒が授業を理解できるようになるよう学力を引き伸ばすことも十分可能になってきます。

授業についていけない理由

そもそもどうして彼らは学校の授業についていくことができないのでしょうか。その理由を一つ一つ考えてみましょう。そうすることで、対策が見えてくるからです。

授業に集中できない

学校の授業に集中できなければ、もちろん授業内容が分かるはずはありません。

しかも今では、学級崩壊のためにまともな授業を行うことが難しいクラスやそこまではいかなくても教室自体が騒がしいクラスも存在しています。かわいそうな状況ですが、そのために授業に集中できない生徒も多くいるのです。

読解力がない

問題を解く時に、その問題の意味が分からないという生徒もいます。つまり読解力が不足しているのです。

この場合おそらく、小さいころから本を読む習慣を親が教えてこなかったのかもしれません。

しかし読解力が不足していると、テストの点数を全体的に落としてしまいます。結果として子供は「勉強は分からないし、おもしろくない。」と思って、勉強に対する意欲を失ってしまうのです。

学校の先生の授業がつまらない

特に子供の時は、教師の影響を大きく受けてしまいます。

先生の好き嫌いが、その教科自体の好き嫌いに繋がってしまうこともあります。その点でもし学校の先生の授業そのものがつまらない、単調なものだと、生徒は「勉強したくないし、授業にも出たくない。」と思うようになります。

結果として、授業に集中することが難しくなってしまうのです。

要点だけ伝えて流れだけ理解させよう

学校の授業についていけない生徒の場合、以前学校で習ったところからつまづいていて、分からない部分が雪だるま式に積み重なっている状態にあります。
家庭教師が最初から完璧を求めて隅から隅まで教えようとしても、時間が足りませんし、そもそも生徒はますます勉強が嫌いになってしまうことでしょう。
ですから、学校の授業についていけない生徒を教える家庭教師は焦って大量の知識を教えることをしないことです。

それよりも、要点のみに絞って、まずは広く浅く流れを理解させることをを意識した指導を心がけるとよいでしょう。
そこでは生徒の現時点での学力を把握し、分からなくなったところから要点のみを丁寧に教えていくことが重要になってきます。
要点をおさえて基礎さえできれば、あとはその組み合わせで応用問題を解くことも可能になってきます。

また、全体の流れを理解することで生徒は自信を持ち、勉強をすることに意欲的になる可能性も高まります。
それがゆくゆくは授業についていける状態につながることは言うまでもありません。

公式だけ暗記させよう

学校の授業についていけない生徒がその状態を克服するためには、いずれにしても多くの勉強量が必要になってきます。
しかし生徒からすると、勉強しても果たして点数が伸びるのか不安に陥りがちです。

ですから家庭教師は、まずは得点に結びつきやすい知識に絞って教えるとよいでしょう。
数学でいえば、公式を暗記させるというのは大変有効な手段だと思います。

そもそも数学が苦手な人は、数学を得意になるためには特別な才能が必要だと考えがちです。
確かにヒラメキがなければ解けないような高度な問題も一部はあります。

一方で、公式さえ暗記しさえしていれば解ける問題も多々あります。
公式にはその分野の重要なエッセンスが凝縮されています。
学校の定期試験では、公式を丸暗記すれば得点をできる問題も多く出題されます。
早期に成績をのばすには、まず公式を暗記してしまうことは有効な方法だといえるのです。

まずは得意科目だけに時間を使おう

学校の授業についていけない生徒の場合、勉強の習慣が身についておらず、勉強自体に苦手意識を持っているケースが多いです。
家庭教師が指導する上でまず重要なのは、その「苦手意識」を払しょくすることです。

そのためには、家庭教師は生徒がどの教科が得意でどの教科が苦手かをあらかじめ把握しておくと良いでしょう。
その上で、まずは得意科目に時間を割いて教えるのが良いと思います。
なぜなら、得意科目については生徒は抵抗なく勉強をできるものだからです。

問題が解けるという喜びを積み重ねていく中で、それは自信となり、勉強に対するモチベーションにもつながっていきます。

まずは得意科目の指導を進め、生徒の勉強に対するモチベーションが高まってきたら、苦手科目でも自然と取り組んでくれるようになっていきます。
苦手科目の指導をする上では、家庭教師は生徒がどこでつまづいているのかをまずは把握し、基礎から丁寧に教えることが必要です。

例えば、中学生の生徒が方程式を理解できない場合、四則計算でつまずいている可能性もあります。
もしそうならば、小学生で習う四則計算にさかのぼって丁寧に教えることが苦手科目克服のための第一歩ということになります。

小学生への教え方

特に小学生の中には、集中力を継続させることが難しい生徒が多いです。

そのためあなたも授業をすることに難しさを感じることがあるかもしれません。では具体的に、小学生に対してどのように授業を行うことができるでしょうか?

雑談を活用する

定期的に雑談を挟むことによって、生徒の注意を引き付けるようにしましょう。
私は小学生に対しては、20~30分に一回は簡単な雑談を入れるようにしています。

また生徒の集中力がなくなってきたなと感じたら、必ず雑談を入れます。その代わりその後は、必ず「よし。切り替えて集中しよう!」と言って、授業を再開します。

そうすることで、少しずつですか生徒の集中力は伸びていきます。

小学生が分かりやすい言葉を使う

教えた経験があまりない先生は、どうしても教える時に難しい言葉を使ってしまう傾向があります。つまり自分が理解できる言葉で教えてしまうのです。

そこでぜひシンプルで分かりやすい言葉を使っているかどうか、時々考えながら授業を行ってみて下さい。

意外に自分が、小学生には難しい言葉を使っている場合が多いことに気づくかもしれません。

以上のように、授業についていけない生徒を教えている家庭教師は、生徒の得意科目、苦手科目を把握した上で、まずは得意科目の指導から進めると良いでしょう。
そして、勉強に対するモチベーションが高まってから苦手科目にも少しずつ取り組んでもらうことで、効果的に生徒の学力を伸ばすことが可能になってきます。

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