生徒に嫌われる先生には理由がある。好かれる先生になる為のテクニック

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家庭教師にとって生徒に好かれるか否かは大きな問題です。なぜならそのことが自分の収入に直接関係してくるからです。

学校の先生であれば生徒に多少嫌われていても、毎月一定額の収入を得ることができます。しかし家庭教師の場合、生徒に嫌われると教師交代または解約が行われる可能性が出てきます。解約が行われるという事が今後の契約にも影響が全くないとは言い切れません。
そのため家庭教師は生徒の成績を上げることに加えて、生徒に好かれることも意識しておく必要があります。先生によって好かれたり嫌われたりする差が出るのはどのような理由によるのでしょうか。

生徒に嫌われる理由

どのような家庭教師が生徒に嫌われたりするのか確認し、理由を知ることで自分がそうならないよう気をつけましょう。

印象の悪い身だしなみとマナー

印象の悪い身だしなみとマナー
外出する際、どんな人でもある程度身だしなみに気を遣うのはマナーともいえます。家庭教師の場合は生徒の家庭にあがる訳ですから、特に気を付けなければなりません。

やはり不潔感漂う格好では嫌われても仕方がありません。
生徒の立場に立ってみて下さい。自分の部屋というプライベート空間に入ってくる他人が汚らしい恰好をしていたら不愉快ではありませんか?
だからと言って服装に気合を入れすぎてしまうのも逆効果です。
あくまで家庭教師は勉強を教えに行く先生であり、仕事です。必要以上に着飾ると、保護者は勿論のこと生徒も不安に思います。香水のつけすぎなども良くない印象を与える大きな要因の一つです。
また、服装だけでなく一般的なマナーも大切です。
挨拶ができない、会話をしていてもボソボソと何を話している聞き取りづらいなど、暗い人といった印象は決していいものではありません。
また言葉遣いにも気を付けなくてはいけません。生徒や保護者へ良い印象を与える話し方や言葉遣いについてはこちらにまとめてあります。
≫生徒や保護者に対する適切な言葉遣いが気になる。親しみやすさと敬語の切り替えが大事

特に受験生にとっては自分のモチベーションを上げて受験勉強に打ち込む必要があるため、そのような先生とは勉強したくないのが普通です。
「私は暗い性格ではないから大丈夫。」と思われる方もいらっしゃると思いますが、ここで注意すべきことがあります。
それは普段は暗い性格ではない家庭教師でも生徒のテストの結果が芳しくない状態が続くと、知らず知らずのうちにネガティブ思考に陥る可能性があるということです。

責任感が強くまじめな先生ほど「このままの状態が続いたらどうしよう。」と強い不安を抱え込む傾向がありますが、不安は無意識に表情に出てしまいます。
空元気で構いませんのでそのようなときこそ、普段以上に明るさを意識して指導をされた方が良いと思います。

やる気がないと取られてしまう態度と行動

携帯(スマホ)をいじっている
生徒や第三者から見て、やる気を疑われるような行動も嫌われる原因の一つです。

生徒に練習問題をやらせている間、手持無沙汰になってしまい、ついつい部屋にある漫画や雑誌を読んでしまう・携帯(スマホ)をいじっている・やる事がないから数分仮眠をとる、など。
保護者にばれなければ、すぐに問題にはならないかもしれませんが、横で勉強をしている生徒からすれば『先生サボってる』と思うことでしょう。
たとえ一度きりの事でも、生徒が保護者に『先生はいつも漫画読んでるよ』と言わない保証もありません。

そして時間や日程にルーズな先生も嫌われます
生徒も授業に合わせて予定を組んでいることを忘れずにいましょう。いつも遅刻するのに毎回定刻通りにさっさと終わらせる、たびたび遅刻するがその分終了時間を遅らせる、頻繁にスケジュールの変更を頼む、といったルーズなやり方は生徒はじめ保護者を振り回していることになっています。

家庭教師本人にそのような気がなくとも、やる気がないと思われてしまえば同じことです。

気付かないうちに行ってしまう指導方法

誰でもついついやってしまいがちなことですが、気を付けないと生徒に嫌われてしまう指導方法がいくつかあります。

受け持つ生徒が皆物わかりがいいとは限りません。勉強のやり方に問題があったり、学校の授業についていけなかったり、勉強のトラブルを抱えているから家庭教師をお願いしている、という家庭は少なくありません。
指導を進めていくと、難しくもないのに同じ問題で何度も躓く生徒、簡単な問題が全く理解できない生徒、途中でやる気を失ってしまった生徒、教師にとってもイライラしたりうんざりしてしまうシーンが何度も訪れることでしょう。
そこで怒ったり、馬鹿にしてしまうと、一気に信頼関係は崩れ去ります。

また、自分の考えを強く勧める、生徒自身に考えさせるために分からないところを聞かなければ教えないといった指導、逆に問題の内容から途中の計算式や答えまで何から何まで教えてしまう指導も良くありません。
これらはよかれと思って行ってしまう教師も多いのですが、生徒からは意見の押し付けだと感じとられたり、質問しづらい先生と認識されてしまったり、何もできない生徒と思われていると勘違いしてしまうという結果にもなりかねません。
特に「君のためを思って」「君のためだから」というような言い方は押し付けがましく感じとられてしまい、思春期の生徒には非常に嫌がられます。

生徒に対する大人げない態度

生徒が小中学生だと、ついうっかり子供だと思ってなれなれしく接してしまいがちですが、これも危険です。

自分が子供の頃、お子様扱いされて腹立たしかったことなどはありませんか?
文房具をはじめ、部屋にある生徒の持ち物を勝手に触ったり、プライベートに土足で踏み込むような行為、自分の子供の頃と生徒を比較してついつい自慢話、気づかなかったけれど思い返せば少し偉そうな態度をとってしまったかもしれないと思ったら、すぐに止めましょう。

また、いくら面白い話ができる先生でも生徒の話に耳を傾けないと印象は良くありません
特に塾講師とは違い、マンツーマン指導で生徒の話を聞く機会が持ちやすい家庭教師で、生徒の話を聞かずに自分の話ばかりするのはタブーです。生徒に好かれる条件である『生徒のことを受け入れていること』が実践されていないからです。

相手に好かれることのみを考えた場合、話はするよりも聞く方を優先した方が良いと思われます。
これは家庭教師に限らず、大人同士の対人関係にも言える事ですね。生徒を子供としてではなく、一人の人間として尊重する事が大切です。

確実に嫌われた!やってしまった失敗談

家庭教師として活躍されている方のついつい失敗してしまった体験談を紹介させていただきます。
思わぬところに落とし穴は存在します。あなたがこういった態度を取っていないか今までの経験を振り返ってみましょう。

やる気の無い生徒に感情的に怒ってしまい、結果さらにやる気が無くなった

指導中に怒る
指導中はずっとふざけている、宿題もしてこない、まったくやる気の無い男子中学生の生徒に対して、つい感情的になって怒ってしまったという体験談を聞きました。
それ以降、生徒はふざけるのをやめたものの、ずっとふてくされていたり無視を決めこむといった状態になり、ついに家庭側から先生変更のお願いが派遣会社に出されたようです。

怒る事は嫌われる理由になると前述していますが、生徒の間違った行動は注意しなければなりません。この場合で良くなかったことは感情まかせに怒鳴りつけてしまったことと、その後のフォローが出来なかった事でしょう。生徒へのフォローは勿論ですが、保護者に対してのフォロー(報告など)も重要です。
この件では起こった事をしっかりと報告しなかったために、家庭教師に対する印象が悪くなってしまったようです。

分からない問題があって生徒に家庭教師としての質を疑われた

難関の私立高校を目指していた受験生を担当していた元家庭教師の人がやってしまった失敗談です。
過去問を解いている生徒に分からない問題を聞かれたもののすぐに回答が分からず、思わず『分からないなぁ』と答えてしまったそうです。そのことを知った保護者からあの先生で大丈夫なのかと後日派遣会社に確認が入り、実績もあった先生なのでなんとか納得してもらえたそうですが、何気なく放った一言に随分悩まされたと話していました。

生徒から質問された問題に答えられなければ、家庭教師の仕事は成り立ちませんし当然生徒からも支持されません。
しかし生徒の質問に即座に答えられないことは実際にあります。そのようなときは正直に即答ができないことを話し、回答の期日を設けてそれまでに答えを準備しておくのがベストな対応です。

持ち帰れない時や家で調べてもいい答えが見つからない時など、検索のノウハウをこちらの記事にて紹介していますので参考にしてみてください。
≫答えが分からない家庭教師がとるべき行動とは

とにかく生徒と相性が合わなくて、すぐに辞めてしまった

生徒との相性
大学に入学してすぐに始めた家庭教師のバイトでの失敗談を教えてもらいました。
少し人見知りをする性格の事もあり、接客業のアルバイトではなく、近所で出来るマンツーマンの家庭教師のアルバイトを選んだ方ですが、派遣先の生徒もまた人見知りする子供だったようで、会話が続かない長い沈黙、指導中もほとんど喋らない生徒に対しどうしたらいいか全くわからず、気まずい状況が辛くてわずか一か月足らずで辞めてしまったようです。

条件のいい案件を受け持つ事ができても、生徒との相性の良し悪しは数回指導を重ねてみないと分かりません。最初はお互い緊張していても、しばらくすれば打ち解けていい関係を築く事ができる場合が多いものです。
この場合はまず打ち解ける為に家庭教師側ができることを実践し、その上で派遣会社にはそういった相談も日々寄せられていますから、一度相談をしてみても良かったでしょう
どうしても続けられない時は、家庭教師派遣会社に登録している別の先生に変わってもらう事ができます。

複数の家庭教師派遣会社に登録し、より効率よく自分にピッタリの案件を見つけましょう!

好かれる家庭教師になる為のテクニック

好かれる先生
生徒に嫌われる先生の理由・特徴をいくつかあげましたが、では生徒に好かれる為にはどのようなテクニックがあるのか見てみましょう。

雑談で築く信頼関係

生徒のことを受け入れるためには、まず生徒のことをよく知らなければいけません。そのため人気のある家庭教師は生徒の話をよく聞く人が多いです。
もちろん指導中に勉強以外の話ばかりするのは問題がありますが、教え方がうまい先生は生徒が勉強に少し疲れてきた合間などを上手く利用して、生徒とコミュニケーションをこまめにとります。
そうすることで生徒は適度に気分転換ができ集中力を長続きさせることができるだけでなく、生徒の教師に対する信頼関係を深めることにも繋がります。

このような雑談のお題に悩んでいる家庭教師の人はまず生徒との『共通点』を探してみましょう。共通点は親近感が湧き互いの距離を縮める事ができます。
また、内気な生徒に対してはYes/Noで答える事ができるような簡単な質問から会話を試みてみるといいですよ。
そして、雑談中だけでなく、指導中も『褒める』『認める』『共感する』を意識してみて下さい。生徒は褒められることで自分が先生に認められたことを実感することができます。
自分を認めてくれた相手のことを嫌いになる人はいません。

褒める場面は意外と身のまわりにたくさんあります。例えば、前回の英語テストで50点だった子が今回のテストで55点を取ってきました。
親御さんでよく見られるケースが「また今回も英語は点数低いわね、ちゃんと勉強したの?」と不愉快そうな顔で生徒を叱るパターンです。

しかしこの場合は上がった5点に注目して褒めた方が良いです。「前より5点上がったね、単語練習したのが良かったと思うよ。」などと言われると生徒も次回はもう少し頑張ってみようかという気になります。
その5点が努力して上げた5点であるならば、生徒はその点を評価されたことでモチベーションが一気に上がるでしょう。そのことを評価してくれた先生のことが好きになるのは言うまでもありません。

このほかにも生徒との信頼関係を気付くコミュニケーション方法を知りたい方は、雑談力を身につける為の効果的な話し方の記事にまとめてあります。あわせて読んでみてください。

繰り返しでも丁寧な指導を心がける

生徒に嫌われる理由のなかでも触れましたが、実際に家庭教師で担当する生徒のほとんどは成績が伸び悩んでいます。学校の授業についていくことができない子供もたくさんいます。そのため生徒たちに合わせた教え方ができる教師は、生徒から慕われるのです。決して根をあげることなく、何度でも丁寧に教えてあげる事が生徒との信頼関係を築く上で非常に大切です。

このような少々面倒ともいえる指導が家庭教師に対する信頼を作り上げます。嫌な顔をしてしまうだけでなく『それ前にも教えたよね』『何回言ったら分かるの』なんて言ってしまえば、生徒は今後分からないことを聞く事ができなくなり、結果成績が伸びずに、家庭教師であるあなたの評価が落ちる事にもなります。

生徒の理解力に合わせた指導ができるということは、教え方が上手いということです。まず生徒が理解できないポイントを押さえることが大切です。
あなたが担当している生徒は読解力はきちんとありますか。問題を読んで問題の意味を理解することができるでしょうか。もし理解することが難しいのなら、言葉の意味を分かりやすく説明してあげましょう。そうすると生徒は「そう意味だとは知らなかった。」と言って理解してくれます。

どうしても何度説明してもわかってもらえない生徒との会話に詰まってしまう方は生徒の理解力に合わせた会話術という記事にさらに詳しくまとめてあるので合わせて読んでみてはいかがでしょうか。

また新しい分野を勉強する時もぜひ少しずつ解説してあげるようにしましょう。あなたが子供の時は、同じ分野をすぐに理解できたかもしれません。
しかし生徒にとってはそうすることが難しいのです。分からない問題は生徒の興味を引きそうな身近なもので例えてみたりするのも一つの手でしょう。ぜひ時間はかかっても、諦めずにゆっくりとまたはっきりと教えてあげて下さい。
丁寧に親身になって指導してくれる家庭教師は生徒から好かれます。生徒は「この先生についていけば、自分の成績は上がる、または目標が達成できる。」と思うからです。

誠実な態度は子供にも伝わる

家庭教師は仕事ですから、礼儀や時間厳守は当たり前の事です。生徒に対してもそのことを忘れないようにしましょう。

子供だからいいや、年下だし、と礼儀に欠けた態度は生徒を不愉快な気分にさせることがあるかもしれません。大人でも最初から妙になれなれしい人やまるでずっと友達たったかのように接してくる人はちょっと抵抗がありますよね。雑談や指導を通して、少しずつ距離を縮めていきましょう。

保護者とのコミュニケーションを忘れない

家庭教師として生徒宅に訪問すれば保護者と生徒と三者で集まって会話するシーンもでてくるでしょう。そのような場合で指導内容の報告やテストの結果などの話題になった時に心がけたいのが、生徒の味方をするという点です。

テストの出来が良くなくても、生徒が頑張った点に注目して褒めてあげましょう。そうすれば生徒からも保護者からも信頼を得る事ができるはずです。
保護者との関係についてお悩みの方はこちらの記事を参考にしてみてください。
家庭教師先の保護者との関係が築けない。どうしたらいい?

家庭教師に関するお悩みについての記事紹介

実は私家庭教師に向いていなのでは?とお悩みの方はこちらをぜひ読んでみてください。
意外と良い点が見いだせるかもしれません。
家庭教師に向いている人向いていない人。あなたはどっち?

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