家庭教師をしていて困ることは、生徒の集中力が続かないということかもしれません。生徒が集中していないと、いくら私たち教師が頑張ったとしても成績を伸ばすことは難しいでしょう。逆に生徒の集中力が伸びていけば、生徒は自習の時間でも、勉強を効果的にできるようになります。
あなたの教師としての労力が減っていくわけですね。そのため、ぜひとも生徒を勉強に集中させたいと思います。では、どのように生徒の集中力を伸ばすことができるでしょうか。一緒に考えてみましょう。
環境作り
集中力のない子供の特徴として挙げられるのは、勉強部屋や持ち物の整理整頓が上手にできないことです。このような状況では、勉強を始めるのにも苦労してしまいます。
ですから生徒の身の回りを勉強しやすい環境に変えることが必要なのです。
では具体的に、どのように勉強するのに良い環境を作ることができるでしょうか。
デスクライトの明るさ
これはなぜ必要なのでしょうか。明るすぎると目が疲れてきます。また暗すぎても視力が悪くなります。結果として勉強する意欲がわきづらいのです。ですから、生徒が勉強しやすい明るさにしましょう。
できれば、部屋の電気を少し暗めに、デスクライトを少し明るめにしましょう。
そうすることで、机に座った時にテキストなどに注意が向きやすくなるからです。
使用する文房具
集中力がない生徒の特長として、文房具の数が多すぎる、または少なすぎることがあります。これにはどんなデメリットがあるのでしょうか。
文房具が多すぎると、どの色やどのペンを使えば良いのかに迷ってしまうのです。
結果として、勉強するよりも文房具の選択やノート作りに時間を取られてしまいます。
一方、文房具の数が少なすぎるとノートやテキストに違う色でのマーカーができなくなります。そのため、あまり要点が強調されていないノートなどが出来上がってしまうのです。
それらを避けるために、文房具のマーカーや色ペンは5,6本にしましょう。
例えば赤はポイントに印をつける時に、また青は新しい用語に、黄色は人名など、色分けを行います。そうすることで、勉強する分野が理解しやすくなります。
また色ペンを5,6本にして、必要以上に何色のペンを使おうか迷うこともなくなります。結果として、勉強が以前よりはかどるようになるでしょう。
またシャーペン等は家庭教師の授業用のペンではなく、生徒が使いやすいもの、いつも使用しているものにするよう生徒に促しましょう。
子供の集中力が続かないのは…もしかしたら病気のせい?
トレーニングをしても子供の集中力が続かないといった特徴がある場合には、
ADHDなどの発達障害などの理由があるかもしれません。
読み書きの能力は普通なのに計算が出来なかったり、注意力が散漫、
おとなしく椅子に座っていられない等です。
発達障害の場合は周囲に注意を払ったり、視野を広くもったりする事や、
じっとしている事が苦手といった傾向があります。
集中させる時間を短めにしたり、周囲からの刺激を極力少なくする方法が効果的です。
例えば、部屋の隅を利用した三角コーナーを学習の場所にすると、
視覚的な刺激が入りにくいので、勉強を行うのにオススメです。
伝わりやすい指示を出してあげて、教育方法を症状に合わせて変えていく事を目標に
しましょう。
発達障害や不登校児童の指導を担当する際はこちらの記事が参考になります。
不登校児童や発達障害・高認合格を目指す生徒への接し方や教え方について徹底解説!
最適な睡眠時間
集中力を上げるためには、良く眠って休む必要があります。しかし生徒の多くは規則正しい生活ができていません。
その点は私たち教師と保護者が協力していくことが必要なのです。
就寝時間
生徒の就寝時間は何時でしょうか。生徒の多くは夜型になっているため、夜中まで起きている子供もたくさんいます。
生活スタイルを夜型から朝型に変えるために、できれば夜の12時に遅くとも1時には寝るように生徒にアドバイスしましょう。
それだけでなく、保護者の方にもその点を伝えて促してもらいましょう。
起床時間
生徒の部活の予定や、家から学校までにかかる時間にもよりますが、およそ7時には起きなくてはならないでしょう。
睡眠時間としては7~8時間が適切だと言われています。
いつもその睡眠時間を取ることは難しいかもしれません。
しかし同じ時間に寝て起きることにより、規則正しい習慣ができてきます。結果として、生徒の集中力を伸ばすことにもつながるのです。
集中力を上げる食事
集中力を上げるためには、生徒の食生活もバランスの良いものにする必要があります。体の調子が悪ければ、当然のことですが頭の回転も悪くなってしまうからです。では具体的に、脳を活性化するために、どんなことを行うことができるでしょうか。
体温
まず体温を上げましょう。睡眠時は、体温が低下していることが多いようです。そこで、しっかりと朝食を取ることで、体の、脳の体温を上げていきたいと思います。
栄養
脳に栄養を与えることも必要です。脳の栄養源はブドウ糖です。
ですから血糖値を上げ、脳に栄養を与えることが必要なのです。ご飯やパスタなどの炭水化物もその点で有効です。
酵素
酵素は大きく分けて三つあります。消化酵素と代謝酵素と食物酵素です。
消化酵素は食べ物の分解を助けてくれます。代謝酵素は、体の悪い部分の修理や浄化を助けてくれるのです。
しかしこれらの酵素の量には限界があります。
つまり消化酵素ばかり使ってしまうと、代謝酵素が分泌されにくくなるわけです。結果として、体内の浄化、修復がしにくくなってしまいます。それで脳が活性化しないのです。
これらの二つは体内でしか作られない酵素ですが、食物酵素は外から取り入れることができます。
この食物酵素を取り入れることによって、体内の代謝も向上するのです。そしてこの食物酵素は熱を通さず、生で食べることにより、多くを摂取できます。
そこで、生の野菜サラダなどを積極的に食べるように生徒にアドバイスしましょう。
今回考えてきたように、大きく分けて集中力をアップさせる3つの方法があります。ぜひみなさんも参考にしてみて下さいね。
生徒の集中力を高める記事まとめ
集中力を高める為のおすすめの方法について記事をご用意しております。
ぜひ参考にしてみてください。
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