旅行好きの人が憧れる職業である通訳と並んで人気の旅行業務取扱管理者。
この旅行業務取扱管理者は国家資格であり、旅行会社へ就職を希望する人は取得しておきたい資格でもあります。
旅行業務取扱管理者は、各旅行業者に1人以上配置しなければならないという義務があるため、この資格がある人は、旅行会社への就職が有利になる可能性が高いです。
また、将来旅行会社の支店長などを狙っている人も、旅行業務取扱責任者の資格が必要になります。
しかし「旅行業務取扱責任者って、国家資格なんだったら難しいんじゃないの?」という不安もあります。
そこで、旅行業務取扱管理者の資格試験ってどんなものなのか、取得するメリットや試験問題の傾向、パターンなど詳しくご紹介します。
試験場所 | 全国主要都市 北海道(札幌市)、宮城県(仙台市)、埼玉県(草加市)、東京都(都内3会場)、愛知県(名古屋市) 大阪府(吹田市)、広島県(広島市)、福岡県(福岡市)、沖縄県(那覇市) |
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受験資格 | 特になし |
受験料 | ・国内旅行業務取扱管理者:5,800円 ・総合旅行業務取扱管理者:6,500円 |
制限時間 | 120分 |
出題方法 | 四肢択一式のマークシート |
試験の内容 | ◆旅行業法及びこれに基づく命令 ◆旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 ◆国内旅行実務 ・運送機関及び宿泊施設の利用料金その他の旅行業務に関連する料金 ・旅行業務の取扱いに関する実務処理 ◆総合の場合は、海外旅行実務が加わる |
合格基準 | 全ての科目で60点以上 |
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旅行業務取扱管理者ってなに?
旅好きの人が憧れるのが、旅行を仕事にすることですが、そんな旅行好きの人におすすめな資格が旅行業務取扱管理者です。
旅行業務取扱管理者は業界では唯一の国家資格で、旅のエキスパートとして国から認められた資格になります。
旅行業務取扱管理者は、以下の3つの種類があります。
- 国内旅行業務取扱管理者(国内旅行のみ取り扱いできる)
- 総合旅行業務取扱管理者(国内と海外のどちらも取り扱いできる)
- 地域限定旅行業務取扱管理者(営業所の拠点区域内のみ限定)
旅行業務取扱管理者試験を実施している一般社団法人全国旅行業協会によると、旅行業務取扱管理者の仕事は、次のような内容が挙げられています。(旅行業法施行規約第10条)
- 企画旅行の旅行計画の適正な作成
- 料金表の掲示
- 旅行業約款の掲示
- 取引条件の説明
- 契約書面の交付
- 適正な広告の実施
- 旅程管理のための必要な措置:旅程管理業務を行う主任の者を通じた管理・監督
- 旅行に関する的確な苦情処理
- 契約内容に係る重要な事項についての明確な記録または関係書類の保管
- 上記に掲げるもののほか、取引の公正、旅行の安全及び旅行者の利便を確保するため必要な事項として観光庁長官が定める事項
引用元:国内旅行業務取扱管理者試験とは
旅行業務取扱管理者になるための試験は、年に1回あります。
試験内容としては、国内の場合は旅行業法及びこれに基づく命令、旅行業約款、運送約款及び宿泊約款、国内旅行実務の3科目があり、総合旅行業務取扱管理者の場合は3科目プラス海外旅行実務が加わります。
国内旅行業務取扱管理者の場合は3科目ですし、比較的易しめに感じるのですが、総合の場合は科目数も4科目になり問題数も多いため、試験は時間勝負な部分もあります。
旅行業務取扱管理者をとるとどうなる?
旅行業務取扱管理者とは、現在旅行業界への就職を目指している人たちや、旅行業界への転職を目指す社会人、旅行好きの人たちなど、老若男女を問わず幅広い人気がある資格です。
では、旅行業務取扱管理者の資格を取ると、具体的にどのようになって、どんなメリットがあるのでしょうか?
旅行会社への就職に有利
旅行業務取扱管理者の資格を持っておくと、旅行会社への就職時や転職時に有利になります。
現在の法律で定められている旅行業法では、それぞれの営業所ごとに旅行業務取扱管理者を1名以上配置するように決められているため、有資格者は求められる人材になるのです。
就職や転職のために、先に旅行業務取扱管理者を先に取得しておけば、選考時にも有利に働く可能性があります。
近年大手旅行会社への就職はとても狭き門になっており、倍率も50倍前後と厳しい状況にあります。
その中でも、旅行業務取扱管理者の資格があると自分にとって大きな強みとなるでしょう。
また、旅行業務取扱管理者の資格を持っていると、即戦力として働けると判断されるため、在学中に資格取得しておく人も多いです。
お客様の旅の企画から携われる
旅行業務取扱管理者の資格を持っていると、お客様の旅を企画し、トータルでプロデュース&サポートをする業務を扱うことができるようになります。
同じ旅行先を選んでいても、一人一人のライフスタイルによって旅の内容に求めるものは違います。
色々な名所を巡りたい人もいれば、旅でゆったりとした時間を過ごしたい人もいます。
お客様のニーズに合わせてツアーを組むことや旅行商品の企画から宣伝、契約時のフォローなど、旅行の流れ全般に関わることができるようになるため、非常にやりがいのある仕事をすることができるでしょう。
一生涯の国家資格になる
旅行業務取扱管理者試験の試験を受けたいと思う人は、旅行好きな人が多いです。
好きなことを仕事にできる代表的な職業でもある旅行業務取扱管理者は、一度取得すれば一生モノの国家資格になります。
男女ともに人気の資格ですが、女性の場合は若いうちに取得していても、また結婚・子育てが終わってから旅行業界に復帰することもできます。
旅行業務取扱管理者の資格があれば独立して開業することも可能ですので、非常に将来性のある資格だと言えるでしょう。
旅行業務取扱管理者の合格率はどれくらい?
旅行業務取扱管理者試験の合格率は、次のようになっっています。
- 総合旅行業務取扱管理者:10~20%程度
- 国内旅行業務取扱管理者:30~40%程度
旅行業務取扱管理者試験の合格率は、他の資格試験と比較すると比較的高めです。
また、過去に出題された問題が出される可能性が高い試験になりですので、試験対策も立てやすいです。
ですから、初学者でも合格を狙って的を絞りながら勉強していくことが大切です。
旅行業務取扱管理者を取るために何を勉強すれば良い?
非常に人気の職業である旅行業務取扱管理者ですが、旅行業務取扱管理者試験に合格するためには、どのような勉強をすれば良いのでしょうか。
過去の出題傾向をしっかり抑える
幅広い知識が求められる旅行業務取扱管理者の試験は、「これさえしておけば合格する」というものはありません。
しかし、国内旅行業務取扱管理者でも総合旅行業務取扱管理者でも、旅行業務取扱管理者の試験においては過去の出題傾向をしっかり抑えておくことがポイントとなります。
勉強をし始めたら、過去何年か分の出題傾向や問題の流れをしっかり把握しておきましょう。
また繰り返し過去問を解くことで、問題の流れや出題パターンも見えてきます。試験の流れを掴むためにも、まずは過去問を何巡か解いてみることをおすすめします。
旅行実務に関しては広く浅い知識が必要
国内旅行実務は観光地理とJR・バス・フェリーの運賃、海外旅行実務は難問と言われる国際航空運賃の問題があります。
しかし、運賃についての問題も、答え方にポイントがありますので、問題をたくさんといて出題パターンと解答パターンを把握しておく必要があります。
旅行業務取扱管理者の試験の場合、国内でも総合でも実務に関しては出題傾向が読みにくい読みにくい分野になります。
そのため運賃などをはじめ、とにかく広範囲の分野をざっと頭に入れておくことが重要になります。
旅行業法と約款
旅行業務取扱管理者の試験においては、”旅行業法”と”約款”の分野は毎年同じような出題パターンが出ています。
出題傾向としては、旅行業約款が80%、そのほかの約款が20%の比率で出題されています。
旅行業約款の内容としては、募集型企画旅行・受注型企画旅行に関しての契約のところから出題されます。
その他の約款については、バス、フェリー、国内航空、宿泊施設、JRから1問出題されます。
”旅行業法”と”約款”の項目は、過去問をしっかりチェックして繰り返し学習しておくと得点につながりやすいでしょう。
地理の理解も必要
法令や約款の他に、運賃料金、観光地理などもしっかり把握しておく必要があります。
旅行管理者としては、観光についての知識はもちろん、地理の理解も重要になります。
その土地についてお客様から質問された場合、即座に答えることができるようになる必要があります。
様々な観光地の所在地を把握しておくことも、旅行業務取扱管理者になるためにはとても重要ですので、しっかり勉強しておきましょう。
旅行業務取扱管理者に合格するためのポイント
旅行業務取扱管理者の試験は、比較的合格率が高いと言われていますが、範囲も広いため効率よく学習することが重要になります。
そこで、旅行業務取扱管理者の試験に合格するために、ここだけはおさえておいた方が良いというポイントをご紹介します。
1日の勉強時間をしっかり確保する
旅行業務取扱管理者の試験前には、国内旅行業務取扱管理者の場合200時間、総合旅行業務取扱管理者の場合300時間の学習時間を確保することが望ましいと言われています。
毎日1〜2時間、または週末にまとめて勉強する方法などで半年ほど勉強のための準備期間をとっておくことをおすすめします。
独学では厳しいことも…
旅行業務取扱管理者の試験にのぞむ際、勉強方法としては独学・通学・通信講座があります。
しかし、独学での勉強は教材選びやスケジュール管理も一人でしなくてはならず、試験勉強以外の管理や情報収集に時間をかなり取られてしまいます。
ですから、上記の目安勉強時間よりはるかに時間が必要になってしまい、作業効率はかなり落ちてしまいます。
特に忙しいさなかで旅行業務取扱管理者の試験にチャレンジしようと思っている人は、通学講座や通信講座を利用すると、抑えておくべきポイントをまとめられた教材で勉強することができますので、かなり効率よく学習することができます。
情報収集が苦手な人、そもそも勉強する習慣が身についていない人は、独学での勉強は厳しい可能性もあります。
自分に合う勉強方法を見つけることが重要
旅行業務取扱管理者の試験は、過去の出題パターンを読み取る力と、旅行実務に関しての広い知識を身につけることが合格へのカギになります。
学校の勉強に時間を取られる人、日々の仕事に追われている人、主婦業や家庭のこと、育児や介護などが忙しい人などは、まとめて勉強時間を確保することも難しくなります。
さらに、膨大な量の資料を集める時間がない場合もあり、勉強したくてもできない状況になってしまう可能性もあります。
忙しく時間が取りにくい人ほど、使って欲しいのが通信講座です。
通信講座であれば通学の手間もありませんし、自分の都合の良い時間に試験勉強をすることができます。
自分のライフスタイルに合った勉強方法を見つけることも、合格へのステップになりますよ。
旅行業務取扱管理者の勉強に必要なものは?
快適な旅をプロデュースする旅行業務取扱管理者の資格を取得すると、人気の旅行会社に就職するためのステップになります。
そこで、旅行業務取扱管理者の資格を取るための勉強で、必要なものについてご紹介します。
参考書と問題集
旅行業務取扱管理者の勉強を1から始める場合、参考書と問題集を入手しましょう。
資格試験の勉強をするときは、知識のインプットをするためにもまず参考書を購入する必要があります。
参考書を毎日読み込み、とりあえず1冊の参考書を完全にインプットすることを目標にしましょう。
その後問題集や過去問を入手して解くことで、アウトプットしていきます。
その際間違えた単元や設問の部分を参考書で再確認し、再インプットしていくことで間違えた部分を克服していくことができます。
通信講座で自宅学習
旅行業務取扱管理者の試験に確実に合格したいと思うのであれば、通信講座を受けることもおすすめです。
旅行業務取扱管理者の資格の勉強をする際、おすすめの参考書を探すのも実は一苦労です。
でも、通信講座であれば資格試験のプロが「出やすい問題」をピックアップして参考書と問題集を作ってくれているので、効率よく学習することができます。
実際に旅行業務取扱責任者の試験の合格率は全国平均だと39.6%前後であることが多いのですが、通信講座で学習して試験を受けると合格率は80%以上とかなりUPします。
「通信講座だと勉強が自分で続けられるか心配…」という人もいるでしょうが、最近の通信講座は一昔前のテキストが送られてくるだけの講座とは違います。
通信講座のフォーサイトは、テキストはフルカラーでわかりやすく作られているほか、視覚と聴覚を使ったDVD講義が受けられる学習システムも整っているため、受講生のモチベーションを上げる工夫がなされています。
通信講座だと、準備から学習まで手厚いサポートが受けられるので、3ヶ月間など短期間で試験を受ける人や時間がない人などは特におすすめです。
- 旅行業務管理通信講座 資格取得フォーサイト Foresight
https://www.foresight.jp/ryokou/サイトには、サンプル教材もあります。e-ラーニングの無料体験学習もあるのでまずはフォーサイトの無料体験を受けてみるのもオススメです。
資格取得フォーサイト(Foresight) | 0120-966-833 |
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電話受付時間 | 11:00〜19:00(日・祝・年末年始を除く) |
旅行業務取扱管理者の試験のスケジュールや費用は?
旅行業務取扱管理者の試験に向けての準備として、試験のスケジュールを把握しておきましょう。
また、気になる受験費用などもご紹介します。
試験のスケジュール
2020年の旅行業務取扱管理者の試験予定日は、2020年9月6日となっています。
試験の開催予定地は、以下の9地域です。
- 北海道札幌市
- 宮城県仙台市
- 埼玉県草加市
- 東京都(3会場)
- 愛知県名古屋市
- 大阪府吹田市
- 広島県広島市
- 福岡県福岡市
- 沖縄県那覇市
今年のスケジュールについての詳細や、日程変更などのお知らせについては、全国旅行業協会(ANTA)の公式ページをチェックしてみて下さい。
試験の費用
旅行業務取扱管理者の試験の受験手数料は、5,800円になります。
願書に添付されている専用の振込用紙で振り込みます。
振込手数料は、受験者負担になります。
出願についての詳しい方法や、今年の日程についての詳細は全国旅行業協会(ANTA)を確認して下さい。
http://www.anta.or.jp/exam/shiken/annai.html
旅行業務取扱管理者取得を目指そう
旅行会社の就職を目指す人や、観光業の仕事をしたい人は、旅行業務取扱管理者の資格をとっておくことをおすすめします。
旅行業務取扱管理者は観光庁の長官から与えられる国家資格ですので、就職やキャリアアップにも有利に働く可能性は高いです。
学歴や実務経験も問わず、誰でも受けることができる資格になりますので、旅行業務取扱管理者の資格取得を目指してみましょう。
主催団体 | 全国旅行業協会(ANTA) |
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コールセンター | 03-6277-8310 |
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