家庭教師の先生も一人の人間である以上、合う人合わない人がいるのはごく普通のことだと思います。

しかし生徒に対しては、そう言ってはいられません。生徒の中には、対人関係が苦手なために塾が合わずに家庭教師を始める子が意外と多いです。

そういった子供たちでも気軽に話ができるような先生になる努力が必要です。もしその努力を怠ってしまうと担当する生徒の数が減り収入が伸び悩むのは明らかです。

だからこそほとんどの家庭教師の先生は、生徒と仲良くなるために工夫しながら指導を行っている訳ですが、それでも中には心を開いてくれない生徒がいます。

そこで今回はその原因対処法について考えてみたいと思います。

生徒のことどれだけ知ってる?

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生徒と仲良くなるためにはこまめにコミュニケーションをとる必要があります。
そしてこまめにコミュニケーションをとるためには生徒のことをよく知らなければいけません。

もちろん最初は生徒のことは何も知らないわけですから、最初の会話は質問形式で行うと良いでしょう。

「先週の日曜日は何してたの?」「勉強ばかりしてたら気が滅入るでしょう。どうやって気分転換してるの?」など他愛もないことで結構です。

すると質問されたほとんどの生徒は何かしら返事をしてくれます。ここで大切なことは、生徒が返事をしてくれた内容はしっかり聞いて次の会話に活かすということです。

それでは話が弾む雑談につなげる質問例を挙げてみましょう。

部活動について

多くの生徒が興味をもって活動していることと言えば部活動でしょう。「○○君は部活動はやっているの?」と聞けば会話のきっかけになります。

盛んに活動している部だと休日にも練習をしたり試合をしたりするので、休みも部活動に参加している様でしたら「休みの日もよく頑張るね。」「練習試合の結果はどうだった?」などと生徒のことを考えた発言にすると相手も嬉しいと思います。

しばらく経って「最近暑くなってきたから部活動の練習大変だね。」という言葉をかけたりすると、生徒は以前話をした内容を先生がよく覚えてくれていると思い、少しずつでも先生に対して信頼を置く様になります。

好きなこと(趣味)

家庭教師として生徒の部屋で一緒に勉強していると生徒の趣味がすぐに分かる場合が多々あります。ポスター、フィギュア、本棚の本や雑誌などあらゆるものが会話のきっかけになります。

「あそこの本棚に車の雑誌があるけど、○○君は車好きなの?」という具合です。大好きなことでしたら生徒は喜んで話をしてくれますので聞いてあげましょう。(もちろん本業は勉強ですので、その辺は加減が必要ですが。)

ただし趣味によってはあまり踏み込み過ぎない方が良い場合もありますので、注意が必要です。例えばアイドルのポスターを貼っている女子生徒がいた場合、生徒によっては恥ずかしくてあまり質問してほしくないケースもある様です。その辺りは場の空気を読んで会話も適度に抑える方が良いでしょう。

生徒は先生のことどれだけ知ってる?

親しくなった先生に対して生徒はいろいろなことを質問する様になりますが、まだ打ち解けていないときは生徒から質問をしてくることはあまりありません。しかし生徒と仲良くなるためには、生徒のことを知ると同様に先生のことも生徒に知ってもらう必要があります。

そこで生徒とコミュニケーションをする場合には、生徒のことを知ることに加えて自分自身を紹介することを意識した方が良いです。それでは親しみやすさをもってもらうための会話術をいくつか紹介します。

自虐的な話

先ほどの部活動の会話を例に挙げてみます。「先生も中学の頃ソフトテニス部に入っていてね、サーブを入れるのが下手でよくパートナーに怒られたよ」などと自慢話は控えた方が生徒が面白がって聞いてくれる場合が多いです。

あえて話の中に自分の失敗談などを盛り込むと、「物知りな先生でも自分達のように失敗することがあるんだな。」と親近感をもってもらえるようになります。

先生の学生時代の話

学生である生徒にとって、家庭教師の先生はどんな学生だったのかは少なからず気になることだと思います。ここでもポイントは自慢話は控えて、失敗談など面白おかしい内容を盛り込むことです。

「先生は高校生のときに化学部に入ってたよ。新しい試験管を部費で買ってね、ドライアイスに試験管をさして中にジュースと割りばしを入れて夏はよくアイスキャンデーを作って食べてたよ。」という具合にまじめな先生の意外な一面を話しても生徒が面白がって聞いてくれます。

保護者とはうまくいってる?

生徒との関係が思うように改善されない場合は、保護者との関係をまずは改善するというのも一つの手です。

保護者との信頼関係を築いた後で、生徒さんが指導中に思うように話をしてくれないなどの相談を持ちかけてみると解決の糸口が見つかる場合があります。

保護者との信頼関係の築き方

まず当然のことですが、授業前後の挨拶をきちんと行うようにしましょう。保護者のほとんどはあなたを印象に基づいて判断します。ぜひ良い印象を持ってもらえるように、普段から努力しましょう。

次に時間に対して正確に行動することです。必ず5分前には家に到着するようにし、時間通りに授業を終わるようにしましょう。この先生はきちんとしているなと感じてもらうためです。

しかし授業の終わりに関しては5分、10分ほどの短時間であれば延長しても大丈夫です。むしろその方があなたのことを熱心な先生だと思ってくれるでしょう。

一番大切なのは、授業終わりに保護者に会うときです。その時に、授業の内容を口頭で説明するようにします。時間は2分前後で大丈夫です。

生徒が授業で何に取り組んだか、今後の目標は、またテストに向けての対策などを論理的に説明します。保護者の前で、生徒に簡単な問題を出して解いてもらうのも良いでしょう。そうすることで、保護者も安心してくれます。

また生徒自身も、親の前で自分の成長を見せることができたので自信につながります。このようにまず保護者との良い関係、信頼関係を築くようにしたいと思います。

子供はやる気になってる?

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子供と仲良くなれないのは、子供が勉強にやる気になっていないのに無理に勉強を教えようとしているからかもしれません。
特に勉強が苦手な子に対して無理に問題を解かせようとすると、生徒は勉強ばかりでなく先生のことも嫌いになる可能性があります。

「やる気になるのを待っていたら指導ができないではないか。」と言われそうですが、ポイントは『問題は簡単なものから小分けにして出す』ことです。

まずは簡単な問題を一問出してみて解けたら褒めます。次は少し難易度を上げた問題を一問出してみて解けたら褒めます。
このように徐々に難易度や問題数を増やしていくと無理なくやる気を高めることができます。
スポーツと同じて勉強もウォーミングアップをした方がいきなり負荷がかからないので良いです。

子供と仲良くなれない原因とその対処法について述べてきましたが、一番大切なことは『生徒のことを気にかけた行動をとり続けること』です。先生が生徒のことに親身になっていると、生徒は必ずそのことに気が付きます。すぐに状況は良くならないかもしれませんが、諦めずに取り組んでみて下さい。

生徒・保護者とのコミュニケーション記事

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ぜひ読んでみてください。

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