家庭教師をしていて、できれば上手な教え方をしたいと思いますよね。では、どうすれば上手に教えることができるでしょうか。

そのためにはまず、下手な教え方と上手な教え方の違いを理解する必要があります。どうして下手な教え方まで知る必要があるのかと思うかもしれません。なぜならもし下手な教え方を知っていれば、あなたはそれを避けることが可能になるからです。

また下手な教え方と反対の教え方、つまり上手な教え方についても、イメージしやすくなるでしょう。では、教え方が下手な教師の特徴にはどんなものがあるでしょうか。大きく分けて三つの特徴があります。

それは「生徒に合わせた会話ができないこと」「生徒が分からないことに気がつかないこと」「不正解・正解の理由が説明できないこと」です。

ではそれらの点を理解するために、具体例を挙げながら一緒に考えてみましょう。

生徒に合わせた会話ができない。

教え方が下手な教師は、生徒に合わせた会話ができません。つまり上手くコミュニケーションができていないのです。たいてい教師は、生徒の理解度を確かめながら教えていきます。そのことを会話しながら、行っていくのです。

その点、生徒に合わせた会話ができないと問題です。生徒が何につまずき、どんな課題を持っているのかを理解できないからです。

例えば、このような状況を考えてみましょう。
生徒が部活と勉強の両立が難しいと教師に相談しています。それに対して、ある教師はこのように反応するかもしれません。自分はこんなふうにやってきた。それを参考にして頑張ろう!自分の経験を語るのです。
一見良いように見えるかもしれませんが、実は問題があるのです。

本当にそのアドバイスは生徒のためになっているでしょうか。それとも、ただの自己満足になってしまっているでしょうか。生徒の話を親身になって聞くことができているか、いないかによって違いが出てくるのです。

生徒の問題は何でしょうか。そもそも無理な予定を送っているのでしょうか。それともただ時間配分が、下手なだけなのでしょうか。そのような原因を突き止めるためには、しっかりと聞くことが必要なのです。

そのためには、生徒とのコミュニケーションを上手く取れなければなりません。ですから、生徒に合わせた会話をするようにしましょう。そうすることは、良い教師の条件の一つだからです。

生徒のわからないことに気がつかない

教え方が下手な教師は、生徒がもし何かの問題につまずいても、それには気づきません。自分勝手に授業を進めるからです。もし生徒自身が何かの問題で間違えたとしても、そんな教師はどのように行動するでしょうか。

例えば、生徒が数学の問題を解いているとしましょう。中学二年生の範囲の連立方程式を解いているとします。ところが、生徒が間違えてしまいました。では、教え方が下手な教師はどうするでしょうか。おそらくもう一度、その問題を解説するだけでしょう。これでは本当の問題解決にはなりません。

その生徒がなぜ、その問題を間違えたかを追求していないからです。ただのケアレスミスでしょうか。それとも根本的に連立方程式についての理解ができていないのでしょうか。生徒が間違えた理由が分からないと、適切な教え方をすることはできません。

ですから、ぜひあなたは、生徒がわからない点を気づくことができる教師、またそれに合わせた教え方ができる教師になりましょう。

不正解・正解の理由が説明できない。

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三番目の教え方が下手な教師の特徴は、不正解・正解の理由が説明できないという点です。これはどういう意味でしょうか。

なぜ不正解なのか、を説明して上げよう

例えば、中学一年生の数学を教えているとします。正負の数の計算です。
-6-5=-11が正解です。
しかしこの計算を理解していない生徒はこのように計算します。
-6-5=-1
明らかに間違いですが、教え方が下手な教師はこの理由を解説することができません。もしかすると「-の計算の仕方をきちんと覚えよう!」とだけ言うかもしれません。しかしこれでは生徒は納得しません。このミスを引きずってしまうと、最初のテスト以降も数学の点数を下げることにもなりかねません。

では、どのように上手く教えることができるでしょうか。例えば、私はこのように教えます。
「最初に数直線を描いてみよう。」
「次に-6の点を打ってみよう。」
「-は0から見て、右左どちらにある。」
すると生徒は「左です。」と反応します。

それに対して教師は、「正解。ということは、-は0から見て左に進むってことだね。」
「じゃあ-6-5は、-6から5左に進むことだね。」
「では答えはいくつになる?」
このように生徒の目に訴えながら、また生徒に考えさせながら教えることができます。こうすることで、なぜ-6-5=-1にならないかを生徒に説明することができるのです。

正解だからといって理解しているとは限らない

出した問題を見事生徒は解く事が出来ました。
その問題はすでに何度も出ていて、生徒がきっちり理解している問題ですか?
たまたま正解だっただけでしょうか?習ったばかりだから直前に言われた通りに解いただけでしょうか?

問題に正解したからといって、生徒がその問題を理解しているとは限りません。
漠然と、これはこういうものだから、と暗記させてもなかなか身に付きません。

例えば、英語で「piece of cake」は直訳すると一切れのケーキですが、「朝飯前」「簡単」という意味で日常的に使われます。
これはそういうものなんだ、覚えておいてね。と教えるよりも、一切れのケーキなら簡単に食べてしまえる事から、このような意味に発展したという説があるんだよ。と由来を説明して上げた方がストーリーがあって記憶に残ると思いませんか?

例に挙げた慣用句などは文化や歴史などに深く根付いてるものが多いので、外国人である私たちには馴染がなく、とりあえず丸暗記という勉強方法になりがちです。
暗記した内容を今後も忘れる事がないのであれば問題ありませんが、なかなか難しいでしょう。
数学の問題も、化学の計算式も、「なぜそうなるのか。」を一緒に考えた方が記憶に残り、身に付くのです。そうすれば、よりすんなりと応用問題にも対応出来る事でしょう。
答え合わせだけをする家庭教師になってはいけません。

今回は、教え方が下手な教師の3つの特徴について考えてきました。
ではこれらの特徴を避けて、ぜひ上手な教え方をしていくようにしましょう