家庭教師を行う際、宿題は基本的に出した方が良いです。

生徒の成績を上げることを考えた場合、通常塾に比べて指導回数が少ない家庭教師は宿題を使ってそのハンディをカバーする必要があるからです。

しかし生徒によっては今すぐ宿題を出さない方が望ましいケースがあることも事実です。

今回はその辺りのことを詳しく述べたいと思います。

宿題を出すべき生徒

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生徒が不登校である場合などを除いて、通常は宿題を全員に出すべきです。
ただし気を付けなければいけないことは生徒によって宿題の種類や量を変えるということです。
いくつか具体例を挙げてみたいと思います。

①学年順位が上位層である生徒

学年順位が上位層である生徒の場合、学習能力に関しては平均以上ですので
このような生徒には質、量共に積極的に宿題を出して問題ないと思います。
応用問題なども解かせて応用力を付けさせた方が良いです。
学年順位が上位の生徒はそれに応じて志望校のレベルも高くなるため、解法がパターン化された問題を解く力に加えて自分自身で解法を探して解く応用力がより一層求められるからです。

②学年順位が中間層である生徒

学年順位が中間層の生徒でよくあるケースが、学習能力はある程度持ち合わせているものの毎日コツコツ自主学習する習慣が身に付いていない場合です。
このような生徒にはまず毎日コツコツ勉強できるような学習環境を整えてあげることが重要です。
私が使っている方法を紹介致します。

クリアファイルに曜日を書いたラベルを一つずつ貼っていきます。
そしてプリントを数枚ずつファイルに入れていきます。
生徒はラベルに書かれてある曜日にそのプリントをしなければいけません。
一日数枚ですが、一週間ため込むと短時間ではできない量ですので、直前にまとめてするとすぐに分かります。

これは一つの例ですが、このように宿題を毎日せざるを得ない状況を作ると次第に体が慣れてきます。

③学年順位が平均以下である生徒

学年順位が平均以下の生徒に標準レベルの問題集のページのみを指定して宿題を出す家庭教師の先生がたまにいますが、私は得策ではないと思います。
できない問題がたくさん含まれているからです。
確かに学力が平均以上の生徒はそれで良いのですが、平均以下の生徒にとっては確実にできる問題を増やすことの方が重要です。

標準レベルの問題集を使うのであれば、指導で生徒と一緒に学習して解き方を理解した問題が含まれている
大問のみを出した方が生徒もやる気が出ます。
「○○君、今日の宿題は数学問題集の○○ページの大問○と○を出しておくね。これは今日理解した問題の類題だから考えたらできるよ。」という具合にです。

後は解き方を忘れない様に定期的に宿題を出していればできる問題が少しずつでも着実に増えていきます。
「これならできる。」という問題が増えることは生徒にとっても自信につながります。

宿題を出さない方がいい生徒

宿題を出さない方が良い生徒でまず考えられるのは不登校の生徒です。
不登校の生徒には宿題をする習慣を身に付けさせることよりも
勉強の楽しさを伝えることの方が先です。
勉強の楽しさは自分の力で考えて問題が解けたときに味わうことができます。

まずは解き方を丁寧に解説し、練習問題を解かせてみて生徒が正解したときには積極的に褒めてあげて下さい。
「自分はやればできる。」という実感は新たな問題を解く力を与えてくれますし、そのことがきっかけの一つとなって再び学校に通える様になることもあるのです。
不登校でなくても勉強にかなりの抵抗を抱いている生徒に関しては、まずは勉強の楽しさを伝える方が先でしょう。

以上の様に宿題を出すべき生徒、出さない方が良い生徒がいたり、生徒によって宿題の質や量を変える必要があったりと『宿題』も奥が深いです。
しかし一番大切なことは「宿題をどのように出したら一番生徒の役に立つことができるだろうか。」と考えて実践することだと思います。

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